ブログ物件不動産レポート

中古工場・倉庫を買う前に必ず見るべき7つのポイント

  • 売倉庫・売工場ブログ
  • 2025-07-04 09:50:30
こんにちは。
今回は、中古の工場・倉庫をこれから買おうとしている企業のご担当者向けに、「買ってから“使えない”ことが分かった…」とならないために、最低限見ておくべき7つのポイントをまとめました。

広さ・価格・立地だけで決めると、後から「しまった!」となることも少なくありません。現場を多く見てきた中で、特に注意すべき項目を厳選しました。

① 用途地域をチェック(工場として使えるか?)
「倉庫」と書いてあっても、どんな業種で使えるかは用途地域によって制限されます。
例えば、第一種住居地域では工場はNG、営業倉庫も制限があります。
✅ 自社での保管用ならOK
❌ 倉庫業倉庫や工場はダメ

② 建築確認・検査済証があるかどうか
中古倉庫では建築確認が出ていない物件も多くあります。なくても平穏に使用されている物件がほとんどで、オーナー様も困ってるわけではありませんが、用途変更・売却・再建築の場面で不利になることも。
✅ 役所で建築計画概要書などを閲覧できるか確認を
✅ 将来的な用途変更や融資を考えるなら、確認済の方が安心

③ 市街化調整区域ではないか?
調整区域の物件は価格が安く魅力的ですが、新築・増築・再建築がほぼできません。買ったあとの自由度がかなり制限されるため、使い道が限定されがちです。
✅ 現状のまま使えるならOK
❌ 壊して建て直し/貸すなどは困難になる可能性あり

でも、中には既存宅、法以前建物といった、同じ用途(倉庫・工場でも)なら再建築までOK!となっている掘り出しもの物件もあります。

④ 消防点検記録があるか
消防法の適用は用途・規模に応じて異なります。点検記録がなくても即違反というわけではありませんが、前の所有者の設備が残っていれば、設備費用が安くなるかも?
✅ 点検履歴や設置設備を確認しておくと後々ラク
✅ 用途によっては追加工事が必要なこともある

⑤ 水道・電気・排水などインフラの確認
見落としがちですが、上水が井戸のみ、排水が単独浄化槽や汲み取りトイレ、という物件も多く存在します。事業に使うなら、使い始める前に改修や引き込み工事が必要になることも。
✅ 動力(三相200V)や高圧設備はあるか?
✅ 上水は公営か?井戸か?
✅ 排水先はどこか?

⑥ 接道・間口・車両の出入りがしやすいか?
大型車両が出入りできるかどうかは、立地以上に重要な場合もあります。間口が狭い、道路幅が足りない、高低差があるといった物件では、実務に大きな支障が出ることも。
✅ トラックが入れるか?切り返しは必要?
✅ 雪は多い地域?前面道路は除雪や融雪されるか?

⑦ 近隣との距離・環境に注意
倉庫・工場は音やにおい、車の出入りで近隣トラブルになりがちです。特に住宅街に近い立地では、思わぬ制限や苦情で思うように使えないこともあります。
✅ 周辺に住宅・学校・保育園はあるか?
✅ 夜間や早朝の稼働は問題ないか?

まとめ:ポイントを押さえてから現地へ!
工場・倉庫は、現地を見て広い・安い・立地がいいだけでは判断できません。以上の7つを最低限確認しておくことで、買ってからの失敗を防げます。

少しでも「これ大丈夫かな?」と感じたら、内覧の際にお問合せ下さい。現地調査・役所確認・建築士の意見など、早めのチェックが後の安心につながります。

倉庫・工場選びで困っている方のお役に立てれば幸いです。

私たちについてABOUT US

あらゆるステージでビジネスを加速する

売倉庫・売工場物件検索サイト 売倉庫ジャパン